コレステロールに関する病気

コレステロールに関する病気

☆コレステロールに関する病気

 

悪玉コレステロール値(LDL値)が高いと引き起こされる病気は、主に血管が硬くなる{動脈硬化}から始まるものが大きいです。死に直結する事はないのですが、長生きしづらくなります。血液中にコレステロールが増えると血の流れが悪くなり、悪玉コレステロールが血管にこびり付き、血管を硬くさせ、体に必要な血液からの栄養が流れ難くなります。

 

血液の流れが悪くなること{動脈硬化}によって、色々な病気を引き起こします。悪玉コレステロール値(LDL値)が高い場合は引き下げる、善玉コレステロール値(HDL)が低い場合は引き上げるような生活を心掛ける必要が出てきます。

 

コレステロールが多すぎると、肝臓が処理できずに、排出される際に結晶化してしまって、胆のうや胆管で結石となり胆石症となる場合もあります。また、逆に「脂質異常症」と診断されて判明する病気もあります。

 

◎脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症とは、各コレステロール値が基準から外れている場合に診断される。脂質異常症には、悪玉コレステロール(LDL)が多いタイプの高LDLコレステロール血症と善玉コレステロール(HDL)が少ない低HDLコレステロール血症があります。脂質異常症は、はっきりとした自覚症状がないので早期発見が難しいのです。

 

血液中のコレステロール値が基準から外れてるだけで自覚症状がないからとそのままにしておくと、増えた脂肪がどんどん血管に溜まり血管が傷ついてしまい、{動脈硬化}になり、脳卒中や心筋梗塞などの引き金になる可能性が出てきます。

 

 ※血液検査でわかる脂質異常症の診断基準※

 

   高LDLコレステロール血症……140mg/dl以上

 

   低HDLコレステロール血症……40r/dl未満   となっています。  

 

◎動脈硬化
動脈硬化は、動脈の血管が硬くなって弾力性が失われたり、狭くなって血液の流れが悪くなってる状態です。高カロリー食などの摂り過ぎで、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)が動脈に蓄積されるなど、生活習慣が原因の一つと言われています。日常の運動習慣やバランスの取れた食事を摂るなど、生活習慣を見直すことで、動脈硬化症の予防・改善につながると言われています。

 

動脈硬化は自覚症状がないので、別名「沈黙の殺人者」といわれている動脈硬化症のことです。診断には血管撮影が多いようですが、CAVI検査で簡単に判る場合もあります。CAVI検査とは、血圧測定と似た簡単な検査です。仰向けになって両腕と両足首の血圧と、脳波の測定をします。時間はわずか5分くらいで、結果もすぐに分かります。動脈硬化が進んで、血液の流れが悪くなると色々な病気を引き起こしますので気を付けましょう。

 

◎脳梗塞
脳梗塞とは、高齢者に多く起こる症状です。脳の血管が詰まって血液の流れが悪くなり、酸素や栄養分が脳に行き届かなくなって壊死してしまう状態です。原因は飲酒・喫煙・食習慣・運動不足・肥満・ストレスなどの生活習慣による動脈硬化によることが多いです。壊死を起こした脳の場所によって、症状の出方は様々です。

 

例えば、意識障害、体の一部分が動かなくなるマヒ、言葉が出てこない言語障害や失語症などがあります。脳梗塞の発作は、死に至る確率も高いので、発症したら早急な処置が必要です。脳梗塞を起こした場所により処置の方法は異なりますが、出来るだけ早く脳に血液を送り、血液の流れを正常化させることが大切です。

 

◎狭心症
狭心症とは、心臓の表面の「冠動脈」という血管が細くなって、心筋に酸素が行き渡らなくなる病気です。症状としては胸の辺りが痛くなったり、息苦しくなるなど…。この「冠動脈」が細くなる原因の一つに動脈硬化があげられます。

 

狭心症の検査は・血液検査…脂質や糖質が高い
   ・心電図…波形の異常変化
   ・トレッドミル(運動器具)…心臓に負荷がかかると症状が出るか?など様々な検査で診断をします。

 

脂質異常症(高脂血症)の人は、血液中の脂質が多いため、血管の中に脂質が溜まって、血管の内部が狭くなってしまいます。細くなってしまった血管を広げる治療方法として、心臓までカテーテルと呼ばれる細い管を通し、バルーンと呼ばれる風船や、ステントと呼ばれる金属のトンネルのようなもので血管を押し広げる方法があります。

 

◎心筋梗塞
狭心症が進んで心筋が壊死した場合に起こるのが『心筋梗塞』です。『心筋梗塞』になると、胸部に激しい痛みが長い時間続き、心拍数も上がって「動悸・めまい」を伴って意識を失うこともあります。

 

『心筋梗塞』は動脈硬化などが原因で冠動脈に血栓ができ詰まったり狭くなって、血液の流れが悪くなり心筋が壊死することで、まず動脈硬化を発症する悪玉コレステロールの数値を下げることが必要です。そのためには、まず「食事や運動などの生活習慣」の改善する為の指導が行われます。最近では、コレステロール値が高くなる原因が遺伝的なケースも考えられてきており、その場合は投薬によるコレステロール値のコントロールが必要となります。

 

◎間歇性跛行症(かんけつせいはこうしょう)
『間歇性跛行症』は歩くと足の痛みやしびれを感じる病気です。『間歇性跛行症』の原因は2つに分けられます。
・神経性…神経が圧迫されて起こる腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
・血管性…動脈硬化の影響で血液の流れが悪くなって起こる閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)
『間歇性跛行症』の症状は、しばらく歩くと足に痛みやしびれを感じ、少し休むとまたしばらくは歩けるなど、歩行により下肢に負担がかかって起こる状態です。

 

腰部脊柱管狭窄症は、しゃがみこんだり椅子に座ったりして休むと症状が少し和らぎます。特徴としては、自転車での移動が苦にならない。閉塞性動脈硬化症は、休む姿勢に関係なく、安静にしていれば症状は治まります。特徴としては、自転車での移動は症状が起こりやすいので避けた方が良い。

 

◎胆石症
『胆石症』は肝臓の下にある胆汁をためる袋の中や流れ道に石が出来る病気です。場所としては、右上腹部痛です。みぞおちの痛み・右脇腹の痛み・背中や腰に激しい痛みを伴うこともあります。また、全く無症状なこともあるので、気付かないうちに『胆石症』が進行してしまう事もあります。

 

コレステロールと関係があるのは、コレステロール系結石です。体内の過剰なコレステロールは、肝臓で胆汁酸と一緒に胆汁の中に排出されます。排出された胆汁の中にコレステロールが増えると、溶けずに固まって結石が出来て『胆石症』になってしまします。放っておくと、胆道が閉塞して、胆のう炎・胆のう癌などの原因になる可能性もあります。悪化すれば症状として、黄疸が出て白目や皮膚が黄色くなします。

 

治療方法
・無症状の場合は、飲み薬で経過観察を…。
・激痛を伴う場合は、胆のうの摘出手術を…。日帰り手術を行ってくれる病院も増えています。

 

 ※いずれにしても、こまめに検査を受けて自分自身の状態を把握することが大切です。

 

◎ネフローゼ症候群
『ネフローゼ症候群』はコレステロールが引き起こす病気ではなく、病気だからコレステロール値が増える場合もあります。『ネフローゼ症候群』とは、タンパク質が尿と共に大量に排出されて、血液中のタンパク質が減少し、体に浮腫(むくみ)が見られると共に、コレステロールなどの上昇が現われる病気です。それを、【ネフローゼ症候群尿】といいます。原因は、腎臓の持ってる濾過機能が正常に働かない状態で、本来なら排出される事の無いタンパク質が「尿」の中に漏れ出してしまうのです。

 

『ネフローゼ症候群』の症状としては
・顔や手足にむくみが現われる・尿の量が減る・体重が急に増えるなどがあります。
・胸部や腹部に水が溜まることもあります。
・血液が固まりやすくなるために血栓症を起こすこともあります。

 

『ネフローゼ症候群』と診断されたら、
・入院安静が必要です。
・食事療法としてタンパク質や水分・塩分の摂取制限が。
・薬物療法としてステロイド薬が使用されることが。

 

※検査でタンパク質が現われたら『ネフローゼ』に注意をしましょう!!
※痩せてる人・小さい子供が脂質異常症と言う場合は『ネフローゼ』が疑われますので要注意!!